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緊張の商談

おはようございます。

日曜日のメルマガ担当、牧主暢子です。

 

先週は、

後輩の女性のアポイントに同行する時に、

彼女の突然、溢れ出す思いと言葉に

緊張しながらも、

冷静さを保つ事が出来た事をお伝えしました。

 

今週は、その続きを書きたと思います。

 

商談へ向かう道中、

彼女が今まで、やって来た事。

 

契約になりそうだった時の事を

切々と話し始めました。

 

傍から見ていても

彼女は真面目な仕事ぶりでした。

 

当時、

彼女は入社して半年ぐらい

経っていた頃だったと思いますが、

商談の場数は、相当な数だったと

記憶しています。

 

営業フロア内でも

頑張っている彼女を見て、

今回こそは、初契約になるのでは?

なって欲しい。

と、周囲も期待するように

なっていました。

 

コツコツアポイントを

重ねても成約にならない苦しさは、

経験してきている

私にもとても良く分かります。

 

と、同時に今まで彼女の商談に

同行した上司、

先輩社員の人達へ、

成約という結果が

得られなかったという事実に、

どうにか、してあげられなかったのか?

という勝手な思いも拭えませんでした。

 

そして、何故、

彼女の最初の同行が今日なのか?

とも思いました。

 

1件のアポイントですが、

彼女にしてみれば、

今まで、『契約』を決めることが

出来なかった悔しい思いや、

色々な思いが、そこに込められているのです。

 

私と商談へ向かう際に、

今まで蓄積されていた思いが、

一気に溢れ、目の前の私に

どうにかして欲しいという事を、

真剣に訴えかけたのです。

 

それも新入社員が

入るまでという期限付きです。

 

相当な緊張と責任を感じ

商談の場へ向かいました。

 

アポイントの時間に

打ち合わせブースにいらっしゃった、

お客様と名刺を交換し、

前回、同席した者の代わりに、

同行した旨を告げました。

 

仕事の合間を抜けて来たお客様は

挨拶もそこそこに、

一言。

 

「えー、18時までの、1時間でお願いします」と、

仰いました。

 

お客様の言葉で、更に緊張が増しました。

 

私が座った目線の先、

丁度、遠方正面に時計が掛かっていました。

 

『1時間か……』その瞬間、

時計の文字盤を見ながら、

15分刻みで話す内容を

頭の中で組み立て始めました。

 

商談中お客様と目線を合わせる

ふりをしながら、その先にある時計を、

幾度となく確認した事は

今でもとてもよく覚えています。

 

前回までの復習と確認で15分、

具体的な提案の話しを始めたのが、

17時15分。

 

スタートの時点で一つのゴールとしては、

欲しいと思わせるのは当然ですが、

もう一つ重要な事として

金融機関が発行するローンの打診表を、

ご記入頂く事でした。

 

 

最終的に住宅ローンが

幾らまで借入が出来るのか?

 

その金額によってお客様自身にとっても、

初期投資を幾らにするのか?を

決める事が出来る事。

 

きちんとご理解いただける為に

丁寧に説明をしました。

 

17時45分の時点で

ある程度の話しがまとまり、

次回、

マンションの見学と契約手続きの

日時を決める事になりました。

 

その上で、

提案したマンションの申込書へのサインと、

打診表には印鑑が必要な旨を伝えました。

 

お客様は一度、印鑑を捺印する為、

自分の席に戻る事になりました。

 

その時点で17時55分でした。

 

無事に捺印を終え書類を持って戻られ、

次回の確認と挨拶を済ませ、

打ち合わせブースを離れたのが、

18時ジャストでした。

 

『先ずは、良かった……』と

いうのが率直な感想でした。

 

ですが、まだまだ本当の意味での、

契約には幾つもの過程があります。

 

次回のお約束の日時は、3月31日(水)18時30分。

因みに、その年の入社式は4月2日(金)でした。

 

『新入社員が入るまでに契約をしたい!!』

まさに彼女の望むデッドラインです………。

 

責任重大な彼女の『初契約』は

無事に完了する事が出来たのでしょうか?

 

 

続きは、来週………。

最後までお読みいただきありがとうございます。